東京都文京区後楽1-3-61(株)東京ドーム内 TEL:03-3816-5761

試合役員会報告

日時平成22年12月23日(木) 15:00〜
場所熱海後楽園ホテル
出席者レフェリー:土屋 葛城 山田 中村 サラサス
タイムキーパー:鎌田 高橋 田畑
アナウンサー:須藤
ドクター:大槻
JBC:羽生 染谷

【意見交換】
1.コーナーインスペクターのDカードについて
昨年より安全管理対策として、コミッション席から遠い青コーナー側にコーナーインスペクターを配置し、ダメージが心配される場合に『Dカード』をコミッションドクターに掲示し、ラウンド間のインターバル中にドクターチェックを仰ぐシステムを運用している。
 ・ 時間的な制約はあるが、レフェリーとしてはインターバル中のドクターによるチェックの結果、内容のフィードバックが欲しい。(レフェリー)
 ・極力コーナーインスペクターからレフェリーにチェックの結果、内容を伝えるようにしたい。(JBC)
 ・ リングサイドのドクターとしては、CT等の頭蓋内映像が無い限り、インターバル中に急性硬膜下血腫の症状や前兆を診断することは不可能に近い現状では、3回4回と連続してDカードが掲示されるような場合は、コーナーインスペクターからレフェリーに早めのストップを進言すべき。あるいはDカードが3回掲示されれば自動的にストップというような基準を設けてはどうか。(ドクター)
 ・ 試合を止める権限はレフェリーが全権を有しており、導入するとなるとルール改定が必要となる。やはり、レフェリーとコーナーインスペクター及びドクターが的確なコミュニケーションを図り、ダメージにおける共通の認識基準を持ち、説得力のあるストップを心掛けることが重要。(JBC)
2.レフェリーストップについて
 ・ リング事故は試合後半に多く発生していることからも、試合後半時点で採点上一方的であれば、ダメージが顕著でなくともストップすべき。逆転KOは確かにボクシングの醍醐味の一つではあるが、逆転を意識して採点上一方的な試合をストップすることに躊躇してはならない。
 ・ 現行、タイトルマッチではラウンド毎にジャッジペーパーを回収しているのでインスペクターが採点傾向を把握することが可能だが、タイトルマッチ以外では試合終了後にレフェリーが回収しリングアナへ渡しているのでインスペクターが採点傾向を把握することが出来ていない。ノンタイトル戦でもラウンド毎の回収を検討すべく、19日の全日本新人王決勝戦において試験的にラウンド毎の回収を実施した。(JBC)
3.試合検証と情報共有
 ・ 死亡事故があるとビデオ検証や事故原因究明などの検証作業が注目されるが、事故ではない試合後の嘔吐や気分悪化なども、その過程、対応、結果等を検証し情報共有すべき。(レフェリー)
 ・ 現行のJBCシステムでは、負傷情報をデータ化しているので、専用パスワードを用いアクセスすることで、試合役員が情報共有することも可能では。(タイムキーパー)
 ・ アクセスに関しては、ハッカー対策の問題もあり、現状では進行係が選手の試合後検診の内容等特記事項を要約し、試合当日の試合役員にメールで報告する方法が良いのでは。
 ・出場選手のデータを、試合前にレフェリーに提供することも必要では。(レフェリー)
 ・ 現行、審判員の担当割り振り表に、選手の年齢、戦績、連敗情報を記入しているので参考にして欲しい。(JBC)
4.観客の病気や怪我に対する対応について
 ・ 現行、一興行につきコミッションドクター二名体制でボクサーの安全管理に対応しているが、会場の観客に病気や怪我が発生した場合、控えのコミッションドクターが応急対応せざるを得ない。この場合、選手への検診が疎かになる可能性があるので、休憩を入れるなど何らかの対策を考えておくべき。(ドクター)
 ・ 昨年のルールブック改定でプロモーターの責務を明文化しており、観客への応急対応等不測の事態については、事前にJBCとプロモーター間でコンセンサスをとり、適切に対処できるよう努力する。(JBC)
5.チームワークの再確認
 ・ 常にコミッションと試合役員間でコミュニケーションを密にし、チームワークを念頭に試合を管理することの重要性が再確認された。

以上