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平成22年3月6日試合役員会報告
日時平成22年3月6日(木) 15:30〜
場所JBC会議室
参加者福地 島川 熊崎 安部 吉田 マーチン 土屋 葛城 杉山 中村 飯田 岡庭
安河内 内田(インスペクター) 内田(事務局) 羽生 鮫島 染谷
内容八巻裕一(野口)選手のリング事故を受け、試合役員会にて緊急会議を開きビデオ検証を行った。

【試合概要】
日時2月19日(金)
場所後楽園ホール
カード50.0kg契約 8回戦
日本ライトフライ級8位
大内淳雅(角海老宝石)
vs日本フライ級11位
八巻裕一(野口)
結果 大内の8R2分44秒TKO勝ち(レフェリーストップ)
7ラウンドまでの採点(69−63 69−62 70−63)

【ビデオ検証】
日本ランカー同士の対戦にしては実力差があったのではないか。
1ラウンドに大内の右ストレートで八巻がダウンしたが、ダメージは見受けられなかった。
6ラウンド終了間際に大内が左フックを八巻に当てた際、八巻は大内にクリンチしながらもつれるように倒れたのはダメージによるものと思われるが、7ラウンド開始時、八巻はフットワークができており、前ラウンドのダメージを引きずっているようには見えない。各ラウンド開始時も同様でダメージは見受けられない。
ビデオで見る限り、7ラウンド八巻が防戦となった場面でレフェリーがストップし得るタイミングが3回あったと思えるが、自分がレフェリーだったとして、あの場面でストップできたかどうかは疑問。八巻のガードが下がっているということもなく、全体としてストップしにくい展開の試合内容。
6ラウンドまでの採点上は、ほぼ一方的に大内が優勢であり、7ラウンド八巻が劣勢になった時点でセコンドからのタオル投入があっても良かったのではないか。
8ラウンドのレフェリーストップ後、八巻はセコンドと受け答えしていたし、対戦相手の大内が挨拶に来たときも反応していた。リングを自分で降りる時も足元はしっかりしていたので、医務室での急変は信じられない。

【意見】
八巻は前回の試合で日本ランカーに勝ってランク入りしたが、今回のランカー対決の実力差を考えると、ランカーに勝ったからと言って自動的にランク入りさせることに問題はないか。
公式戦での使用グローブの仕様変更とリング事故との関連性を今一度検討すべき。
ディフェンス技術の向上を目的にグローブの仕様を変更したが、ディフェンス技術の向上がみられない。日本人ボクサーは気持ちが強く、打たれても我慢してしまうので、ディフェンス技術をジムの指導として徹底して欲しい。
コーナーインスペクターに頼らず、レフェリーが積極的にインターバルでのドクターチェックを仰いでも良い。
試合当日のプログラムに八巻選手の日常的な飲酒が疑われる文言があった。飲酒がボクサーの健康に与える悪影響は明らかで、ジムにヒアリングすべきである。また、再度業界全体に飲酒の危険性を警告すべき。
八巻の普段の体重は58kgあり、試合時は50.0kg。減量の影響も大きくあったと考えられる。サウナ等の脱水による減量は避けるべき。

【対策案】
赤、青の各コーナー(ポスト)にライト(照明)を取りつけて、どちらかが一方的な状況になった際にインスペクターが点灯させ、レフェリーやセコンドの他、会場全体に試合をストップすべきタイミングが近いことを知らせるシステムを検討。
採点集計は現在、タイトルマッチ以外は全ラウンド終了後に回収し、発表しているが、試合展開を具体的に把握する為にも、各ラウンド終了後のジャッジペーパー回収を検討。採点上でそれまでの展開が一方的であれば、インスペクターによるレフェリーへの早めのストップが進言しやすい。
技術的に完成されていないと判断される選手は、ランカーに勝ったとしてもランキング入りを見送ることを検討。
ラウンド数の多いA級の試合に事故が多い。C級からB級、B級からA級等のライセンス進級基準の見直しと共にライセンス降格の勧告も併せて検討。
直近3例の死亡事故は8,10回戦の最終ラウンドにKO、TKOとなった直後に発生しており、試合の後半には細心の注意が必要。
協会との定期的な会合の機会を設け、意見交換をすべきである。
以上