東京都文京区後楽1-3-61(株)東京ドーム内 TEL:03-3816-5761

役員会報告書
■日時:2008年10月10日(金) 午後6時30分〜

■会場:後楽園飯店

■出席者:
[レフェリー] 浦谷、福地、島川、熊崎、安部、舘、サラサス、吉田、杉山、マーチン、葛城、中村、飯田、岡庭
[タイムキーパー] 小川、高橋
[アナウンサー] 冨樫、須藤
[JBC] 安河内、内田(正)、羽生、鮫島、染谷、内田(尚)、石塚
 計25名


協会関係者を招き以下の議題について議論した。

協会からの試合役員会への要望事項
@反則行為について
・減点の基準を明確にしてもらいたい。

A採点について
・試合日、ジャッジにより採点の基準にばらつきがある。

B新人レフェリーについて
・新人レフェリーの研修、テストを協会関係者も加え実施してもらいたい。

Cプロテスト合否通知について
・55点〜59点で落ちた選手の点数、説明を明確にしてもらいたい。
・合格者にも点数を公表してもらいたい。

Dスタンディングダウンについて
・スタンディングダウンを復活してもらいたい。
・レフェリー側の意見を聞かせてもらいたい。

試合役員会からの回答
@
・反則行為には厳しく対処するよう当日試合開始前に毎回インスペクターより指示がある。
・3回目の注意で減点をとるのが通例だが、悪質なものは1回で減点する。
・ダウン後の加撃などは、即刻失格とすることもあり、例え当たらなくても減点することがある。
・レフェリーにより反則に対する処置にばらつきが無いよう研鑽していく。

A
・各ラウンドなるべく10−9をつけるようにしている。
・10−9の幅(グラっときても10-9、やや優勢でも10-9)により、トータルの採点結果で若干印象と食い違うことがある。
・クリーンヒットしていてもダメージがなければジャブの連続打の方が有効な場合がある。
・ボクシングの高速化に伴い、世界的にも採点基準が混沌としているのが現状。

B
・新人の審判員は長期(1〜2年)にわたる研修により育成している。ある一定の時点で試験を課し採用を決定するものではない。

C
・プロテストは落とすための試験ではなく、プロボクサーとしての技量が備わっているかどうかを判断するためのものであり、一定レベル(60点以上)であれば合格させている。
・プロテストの合格基準は広報に掲載している。
・主な不合格理由
 T.スパーリング用14オンスでKOされる(打たれ弱い)
 U.パンチを受けると顎が跳ね上がる(ディフェンス未熟)
 V.同じパンチを何度も受ける(パンチに反応できない)
 W.僅か2ラウンドで疲労困憊する。(スタミナ不足)
・採点上の主な重要項目
 T.ジャブからワンツーの基本型(大振りやラフな攻撃は×)
 U.パーリング・ブロッキング等のディフェンス技術

D
・ノースタンディング8カウントを導入して10年が経ち漸く定着してきており、事故防止にも寄与している。
・スタンディングダウンはダウンする直前にストップするものであり、選手が相手をKOする権利(チャンス)を奪うものでスポーツとしてのボクシングにそぐわない。
・レフェリーの裁量範囲が大きくなり過ぎ、選手とレフェリーの関係が不透明になることがある。(赤コーナー選手にはすぐにスタンディングダウンをとるのに、青コーナー選手にはなかなかとらない等)
・選手は倒れまいと我慢するものであり、スタンディングダウンにより一旦回復の時間を与えると、我慢する時間が長くなり結果的により多くのダメージを被ることが考えられる。
・ノースタンディング8カウントはストップするタイミングの幅が極めて狭く、レフェリーの技量が強く求められる。
以上より、スタンディングカウントの復活は現時点で考えられない。但し、ストップのタイミングにばらつきのないように、レフェリーとして常に勉強していく姿勢は大切であり、よってレフェリング技術向上に寄与する。

以上