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ボクシング広報7月号
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表紙の言葉
達観された19歳。田中恒成、国内最速5戦目で世界制す

 底知れぬ潜在能力を発揮して、田中恒成が国内最速の5戦目で世界王座を射止めた。
 見応えのある戦いだった。相手は軽量級王国のメキシコで世界のトップクラスに君臨するフリアン・イエドラス。この粘り強いファイターに対し、序盤からスピードに乗ったコンビネーションが冴え、ポイントを連取。6回はボディーへのカウンター狙いで足を止めたところに左右の重い連打を被弾、失速しかけたが、続く7回には回転力の早い連打で逆襲。終盤も、さらに好戦的にリングを駆け、『これぞ世界戦』というべき試合内容で王座を獲得した。
 この田中、2013年デビューだからプロキャリア僅か1年半。今から約40年前、センサク・ムアンスリンが3戦目で世界を制した時は飛び上がって驚いたものだが、これも歴戦のムエタイキャリアがあってこそ。田中の記録達成もプロ以前の豊富な格闘技経験が大きな原動力…いや、ここまで築き上げてきた過程が全てと言い切ってもいいだろう。
 試合前、日刊スポーツに3回に分けて『中京の怪物・田中恒成、覚醒の時』が連載された。
 3歳の時に2歳上の兄・亮明と空手を始め、心身ともに鍛え、小学生の空手大会を次々と制した。小6まで通った神谷塾の神谷由紀代表は「身体能力がズバ抜け、大人も憧れる存在だった」と語っている。精神的にも子供離れして強く、「弱い部分は見た事がない」という。空手を通してひとつの事に全力を傾ける集中力を身につけた。
 ボクシングを始めたのは06年。空手の強化のため、地元岐阜多治見市のイトカワジム(アマチュア専門)に通い始めた。この11歳の俊英の動きを見て、一目惚れしたのが元OPBF王者の石原英康氏。「その時点で日本ランクに入れるような動きだった」。
 05年に引退、06年10月から中京高に赴任した石原氏は、翌年にボクシング部を創設して兄・亮明とともに合宿に同行させた。そのころから「世界だ、世界だ」と繰り返したという。自身が叶えられなかった夢を託したのだ。
 中京高に入った田中はアマ4冠を獲得し、師の期待に応える。ボクシングを始めた田中の素質に惚れ抜いたのが元世界スーパー・バンタム級王者の畑中清詞(畑中ジム会長)。「世界チャンピオンになる」と直感し、高校時代の全試合に足を運んだ。会長の熱意に応え、17歳の田中は「プロで頑張ります」と直訴。中京の怪物が誕生した。 
 目論みどおり、プロ5戦目で実現させた世界戦で見事な戴冠。アマ時代のライバルである井上拓真(クロスファイトの末、田中の3勝2敗)の現在の階級が3階級上のスーパー・フライ級だとすると、減量も相当きついはず。決して弱音を吐かない強靭な精神力は空手時代に培ったものだろう。
 充実の日本ボクシング界にまたひとり、モンスターが誕生した。
(デザイナー・周東良次)
巻頭言:日本最速世界王座奪取記録に思う

WBO世界ミニマム級王座決定戦
田中恒成、最速となる5戦目で王座奪取!
WBC世界ライト級タイトルマッチ
リナレス、逆転KOで王座死守!
WBO女子世界ミニ・フライ級タイトルマッチ
池原、不完全燃焼の防衛
WBC女子世界ミニ・フライ級タイトルマッチ
黒木、スピードで圧倒しV2
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