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ボクシング広報4月号
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表紙の言葉
最高峰の技術戦。
両雄、無キズのまま世界へ

 今月の表紙は榎洋之─粟生隆則戦で構成したが、坂田健史─山口真吾戦も実に見応えのある試合だった。理由は挑戦者の大善戦にある。
 試合前の予想は圧倒的に王者有利。スロースターターの坂田が予想通り? 序盤劣勢のあと3回、挑戦者の狙いすました右カウンター一閃。王者、少しの間をおいて前のめりにヒザをつくダウン。明らかに効いている。思わずノートに『坂田、タフ・ファイトの代償』と走り書きしてしまった。スミマセン…。
 まさに挑戦者、渾身の一撃。驚いた。会場にいた山口のフィアンセが「カッコ良かった」と語っていたのもうなずける。あのタフガイから正真正銘のダウンを奪ったのだ。
 その後のラウンドは、ほぼ王者が制したが、山口にとっては、世界タイトルマッチという全ボクサーが憧れる檜舞台で最高に輝いた瞬間だった。
 この試合の7日後、日本ボクシングファン注目の“東洋太平洋&日本フェザー級最強決定戦”が行われた。開催地は東京だったが、例え遠く地方でも多くのファンが会場に足を運んだはずだ。それくらいの魅惑的カード。ダブルタイトルが賭けられ、暫くしてWBAの世界タイトル挑戦者決定戦としても正式に認定された。これにより、一層イベントに箔がついた。前売り券は数日で売り切れ、期待感が高まる。
 この試合の興行ポスターのデザインを担当させていただいた。3パターンほど作成して、かなり斬新なデザイン案も提出したのだが、一番シンプルなものに決定。この仕事の依頼を受けた時は、世界戦での仕事以上の嬉しさを感じた。
 中学生の頃、横浜の自宅から後楽園ホールまでよく通った。今から35年くらい前だが、当時でも一番安い席で千円〜2千円はした。試合は観たいがお金がない。だから試合が終わるくらいの時間にホールへ行き、イベント終了後に用済みとなったポスターをもらい、専門誌の通信欄で売った(一部はコレクションとして保管。いつの日かボクシング殿堂に寄付します)。そのお金をコツコツと貯め、チケットを買った。
 当時のアイドルは竜反町、門田新一、ライオン古山、柏葉守人、上原康恒等々。ホール5階の前売り所には壁一面にポスターが張ってあり、それをなめるように眺めた。だからボクシングのポスターには特別な思い入れがある。格闘技をはじめ、イベントのポスターのデザインをするようになって20年近く経つが、今でも初心を忘れぬよう心がけている。
 またしてもスペースが足りない。榎─粟生戦である。会場はJCBホール。3月19日にオープン。ホールの約1.5倍のキャパシティがある、劇場型の多機能ホール。3階層のバルコニーからなる臨場感が素晴らしい。席の座り心地も良く、ホール同様、どの席からも観やすい。
 試合は3人の審判が全てドローという珍しい結果に終わった。間違いなくいえることは両者とも最高峰の技術戦を披露し、勝つためのボクシングに徹したということ。試合後の榎の「左ジャブが当たっていたから(ポイントになると思い)敢えて(危険な)右は出さなかった」というコメントもうなずける。一方の粟生も己の勝利を確信し、控え室で涙した。
 この試合が決まった時、複雑な気持ちになった。「どちらかに必ずキズがつく」のが苦しかった。だからある意味、これで良かったのかもしれない。
 今後、榎は年内のクリス・ジョン挑戦、粟生は来年の大一番へと駒を進める。両陣営とも再戦には確執せず、頂点を目指す。リ・マッチが実現する時は両者世界王者としての統一戦だ。
(デザイナー・周東良次)  
巻頭言:ボディワーク向上を目指し、新型グローブを導入へ

WBA世界フライ級タイトルマッチ
坂田健史、ダウン跳ね返して3度目の防衛
OPBF東洋太平洋・日本フェザー級タイトルマッチ
榎洋之と粟生隆寛、一進一退の引き分け
日本ライト級王座決定戦
石井一太郎が2RTKOで新チャンピオンに
日本ミニマム級タイトルマッチ
黒木健孝、ダウン奪うも判定でV2
日本スーパー・ウエルター級タイトルマッチ
石田順裕、川崎タツキを返り討ちしてV2
日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ
下田昭文、大差判定で3度目の防衛
TOPICS
長谷川穂積、6度目の防衛戦が決定
小堀、WBAライト級王座に挑戦
東洋王者、長縄正春が引退
袴田事件、再審請求は棄却
女子講習会開催
女子単独での興行を開催
榎対粟生の一戦はWBA世界フェザー級挑戦者決定戦に
世界タイトルマッチに試合役員派遣
リングネーム変更届
移籍届
挑戦状
返上届
ジム名称およびクラブ・オーナー変更届

告示
2008年度ライセンス更新手続きの告知
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出場禁止ボクサー
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[COLUMN]
RING SIDE
[拳の詩] 4月5日の涙
[英雄伝説] 薬師寺保栄 ◆津江章二

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