東京都文京区後楽1-3-61(株)東京ドーム内 TEL:03-3816-5761

東京試合役員会議事録
日時:平成29年9月15日(金) 18:30〜
場所:JBC本部事務局
出席者
レフェリー:安部、サラサス、葛城、吉田、福地、杉山、中村、染谷、飯田、岡庭、山岸、寺山、田中、松原
アナウンサー:須藤、小村、冨樫、佐々木
タイムキーパー:高橋、野中、藪亀     進行:岩本
スーパーバイザー:熊崎           JBC:浦谷、羽生


【健康管理に関する件 及び 試合運営に関する件】

 夏場は熱中症などが心配されたが、特段問題はなかった。

【レフェリング・ジャッジに関する件】

■採点について
「ビデオ検証」
平成29年7月25日 後楽園ホール 
橘ジョージ(協栄) vs 内藤未来(E&Jカシアス) 東日本新人王予戦 4回戦  
結果:内藤の2−0判定勝ち(38-38 39-37 40-37)

平成29年5月20日 有明コロシアム
アッサン・エンダム(フランス) vs 村田諒太(帝拳)WBAミドル級タイトルマッチ
結果:エンダムの2−1判定勝ち(116-111 115-112 110-117)

前に出る橘と足を使って捌く内藤というスタイルの違った選手同士の試合。お互い明確な有効打が少ない場合、ただ前に出る選手に積極性という攻勢点をつけるのではなく、またやみくもにアウトボクシングを評価するのも正当なランド評価とは言えない。その選手がしているボクシングに戦略が伴っているかどうかを観察しながら、有効打(ダメージ)、手数、リングジェネラルシップなどの採点項目を総合的に勘案し、そのラウンドが小差なのか、中差なのか、大差なのかを分析していくことが重要である。そうでないと見たままを採点していてはいつまで経っても採点基準の統一は覚束ない。「採点のバラつきはボクシングにおける永遠の課題」から少しでも前進し改善していかなくてはならない。


■レフェリーストップのタイミングについて
平成29年8月10日 後楽園ホール 日本スーパー・ウエルター級タイトルマッチ 10回戦
井上岳志(ワールドスポーツ) vs 長濱陸(白井具志堅スポーツ) 杉山レフェリー

平成29年8月23日 後楽園ホール 第7試合 8回戦
 中谷潤人(M.T)vs ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)       飯田レフェリー

どちらの試合も、ストップまでの試合展開、両選手のダメージ及び疲労度、劣勢の選手の展開打開に対する意思や気力などを総合的客観的に判断し、決定的なダメージを受ける前に余裕を持ってストップすることが出来た良い例として挙げられる。


■セコンドのタオル投入について
 試合をストップする唯一の権限を持つレフェリーは試合当日の選手の調子、状態を外見からしか判断できない。セコンドは試合が決まってから試合当日までのトレーニング内容や減量スケジュールなどを把握しており選手のすべてを掌握しているのであるから、そのセコンドのタオル投入という棄権の意思表示は尊重すべきである。

■タオル投入時の試合終了ゴングについて
タオル投入は現在日本固有の棄権の意思表示であり、世界的な情勢ではタオル投入はなく、セコンドのエプロンにおけるウェイビングやリングインによる危険の意思表示がルールとして定着している。JBCルールでは第109条1項4号においてセコンドのタオル投入による棄権を認めている関係上、レフェリーが背後からのタオル投入に気づかないケースなどを考慮し、従前通りタオル投入と同時にタイムキーパーが試合終了のゴングを鳴らすことを確認した。

■海外遠征報告
飯田レフェリー 韓国での興行にレフェリーとして参加。
採点基準やレフェリング技術に韓国独特のものを感じ今後のために勉強になった。採点結果や裁定に対する陣営の抗議の仕方などに日本との違いを感じた。

福地レフェリー 中国での興行にレフェリーとして参加。
中国での興行数は近年飛躍的に増えているが、審判員の数が少なく、試合の運営方法など日本を見習いという希望を持っている。

以上