東京都文京区後楽1-3-61(株)東京ドーム内 TEL:03-3816-5761

東京試合役員会議事録
日時:平成29年5月12日(金) 18:30〜
場所:JBC本部事務局
出席者
レフェリー:安部、葛城、吉田、中村、飯田、岡庭、山岸、寺山、田中、弥富、ジョン、松原
アナウンサー:冨樫 、須藤、佐々木
タイムキーパー:高橋、田畑、野中、     進行:岩本 斉藤
スーパーバイザー:熊崎           JBC:浦谷、羽生


【健康管理に関する件 及び 試合運営に関する件】

■平成29年4月22日 大阪府立体育会館 大石豊(井岡弘樹)リング事故報告
  試合映像を大石の失速が見え始める公開採点直後の9ラウンドより検証した。
  9ラウンドから11ラウンドまでの3ラウンドの採点は二人のジャッジが大石の27-30だが、一人は30-28で大石が優勢だったことを疑問視する意見が出た。
 また、ストップのタイミングについても様々な意見が交わされた。

【レフェリング・ジャッジに関する件】

「ビデオ検証」
■故意のバッティングについて
平成29年4月10日 後楽園ホール
内藤律樹(E&Jカシアス) vs 中川祐輔(市野) メインイベント 8回戦

5ラウンド、中川が明らかに頭を突き出しながら内藤に近づきクリンチする場面があり、レフェリーは明確な処置をせず、ブレイクの後に試合を続行させた。この場合、明らかに故意性が認められれば例え頭が相手に当たっていなくとも減点をとるか、もしくは試合を中断し頭を当てに行った行為に対し厳重に注意すべきである。

■ダウン後の加撃
平成29年4月13日 後楽園ホール 第3試合 6回戦
小山内幹(ワタナベ) vs かねこ たけし(REBOOT)

 4ラウンド、かねこのパンチで小山内が膝をつくダウンを喫したが、即座に起き上がったところに再度かねこの軽いパンチが当たった。レフェリーはそのままカウントをとり、8カウント後に試合を再開させた。
映像で見る限り、ダウン後の加撃はごく軽微なものであり、またかねこがパンチを出したタイミングに故意性は感じられなかった。このような場合、反則をとる程ではなくとも、8カウント後にタイムを入れ、かねこに注意する等、流さずに一つ一つ適切に対処することが重要である。
また、今回はダウン後の加撃が軽微なものであったが、この加撃が、軽微とはいえないもの、またはかなりダメージの残るもの、あるいはダウンし失神してしまうもの、そして、その加撃に故意性がある程度認められるもの、明らかに故意であるもの等、様々なパターンをシミュレーションし、それぞれの状況に応じどのような処置が適切であるかを予め考えておくことがレフェリーにとり重要であることは言うまでもない。

■選手負傷時の対応
平成29年4月25日 後楽園ホール 第2試合 4回戦
小林和輝(角海老宝石)vs 鈴木基伸(伴流)

2ラウンド、鈴木がクリンチにいきホールド気味となった際、小林がそれをいやがりチョップ気味のパンチを連打すると鈴木は肩を痛がるように倒れ込んだ。その様子から肩の脱臼が疑われたが、レフェリーは、@パンチによるダウンではない。A故意の反則打による負傷ではない。B偶然の反則打による負傷でもない。これらの状況判断に基づき鈴木が試合中自ら負傷し続行不能となったと判断し、速やかにスーパーバイザー及びリングアナウンサーに小林のTKO勝ちを告げ試合を終了させた。
このような場合、レフェリーは中断を長引かせることなく限られた時間の中で可能な限り速やかに的確な判断を下し、スーパーバイザーやリングアナウンサーに分かりやすくその場の状況と自分が下した判断を伝えなければならない。

■ストップのタイミングと処置
平成29年4月17日 後楽園ホール 第1試合
しゅんくん寺西(青木) vs ケイジュ オーモリ(ワールド日立) 4回戦

第1ラウンド、寺西の連打によりオーモリがロープに詰まりレフェリーがロープダウンをとった際、レフェリーはニュートラルコーナーへ赴かせようと寺西の方に注意を向けていた。
このような場合、レフェリーは選手の安全防護のためにも、常にダメージのより深い選手から目を離すことなく万全の注意を払い、必要があれば選手を抱え込み追撃打を負わないよう適切な処置をとらなければならない。

【レフェリングの実務指導について】

新人、中堅レフェリーに対しては今後も基本を重視した指導に徹することが確認された。

【海外試合遠征報告】

平成29年4月29日 フィリピン セブ島 IBF世界フライ級王座決定戦
ドニー・ニエテス(フィリピン)×エクタワン・クルンテープトンブリ(タイ)
結果:ニエテスの3−0判定勝ち
中村勝彦審判員がジャッジとして派遣された。

1.観客3,000〜4,000人と盛況でフィリピンにおけるボクシング人気を感じた。
2.フィリピンは小柄な選手が多いが、体の軸がしっかりしており前に突っ込むことなくバッティングが少ないとの印象を受けた。
3.レフェリーとジャッジが分業制で対応しており、レフェリーならレフェリーのみ、ジャッジならジャッジのみとそれぞれが自分の決められた役割に専任していた。
4.採点の集計は日本と違い、前座からすべて各ラウンド毎にレフェリーがスコアカードを回収しスーパーバイザーに渡していた。これは日本でも導入してはどうか。
5.スーパーバイザーは試合ごとに採点結果をパソコンに入力していた。

【島川威氏講演】

月刊誌「WILL」6月号に、島川威国際審判員の特集記事が掲載されたことを記念し、59年に及ぶ氏の審判員としての経歴とその半生が興味深いエピソードを交え講演された。
以上